【本の紹介】やる気に頼らす『すぐやる人』になる37のコツ(大平信孝)

何かをやろうと思っていても、ついダラダラとテレビを観たりスマホをいじったりして、時間を無駄に過ごしていると感じることはありませんか？

あなたを動けなくしているのは、人間の持つ脳の仕組みであり、あなたが出来ない人なのではありません。

脳は大きな変化は受け入れずに元に戻そうとしますが、小さな変化は受け入れることが出来ます。

そこをうまく利用するには、「ちょっとだけ動いてみる」ことです。

ジョギングをするために着替えてみる。勉強をするために参考書を開いてみる。とっかかりをみつけることで、その後は簡単に動けたりします。

本書は、『すぐやる人』になるためのコツが37個詰まっています。毎日の生活を有意義に過ごしたい人は勿論ですが、大きな夢を持っている方も参考になるような、『自分を動かす方法』をみつけることが出来るでしょう！

簡単な要約

まず初めに、この本は行動に『初速』をつける方法を教えてくれています。そのために必要なのは、大きな行動ではなく、小さな行動から始めることです。

その他にも、行動マインドの作り方や、時間の使い方以外にも時間の質の上げ方、自分の夢を実現させるための「振り返りノート」の書き方なども丁寧に解説されています。

著者は、ぶっとんだ夢を追う人の応援をしていますので、なかなか動けない人は勿論、これから起業をしたいとか、大きな夢があるような人も一読すると得られるものがあると思います。

感銘を受けた言葉

まず為しに10秒でできることから動いてみるのです。

ゼロから習慣化する必要はないと知れば、行動のハードルは下がる

気になっていることを文字として書き出すと、頭の中だけで抽象的に考えていたことが可視化されるので、思考の整理ができて驚くほど頭がスッキリします。

「パーキンソンの法則」（中略）これは『仕事は、与えられた時間の長さいっぱいまで膨張する』という心理学の世界では有名な法則です。例えば、15分で出来る仕事でも、30分の時間があると結果的に30分の時間をかけてしまう傾向があります。

欲望がないと行動する意欲が湧いてきません。逆に言えば、自分が本当にやりたいことならいくらでも頑張れる、続けれらる、成長できるという性質を持っています。欲望なき目標は、真の目標とは言えないのです。

感想

私は、やらなければいけない事が沢山あると、頭の中だけで「何から手を付けるか？」「どうやってこなしていくか？」などを考えてしまいがちなんですが、まずは紙に書き出して自分のアタマの中を『見える化』することと、面倒くさいと思ったとしても『まずは10秒動く』ということを知れただけでも、かなりの収穫となりました。

動かなければ何も始まらないし、考えているだけって本当に時間の無駄ですよね。

小さな準備をしておくだけでも、次の日の仕事の効率が上がったり、モチベーションに繋がったりすると思うので、できるだけ取り入れていきたいと思っていますが、それを忘れてしまうのも人間だと思います。

まずは習慣化することも大切だと思いますので、私は朝に一日のやりたい事のTODOを決めて、仕事の後や寝る前も明日やる事にたいしての、ちょっとした予習や準備をすることを始めました。

そうすると、すごく充実した気分になるし、自分との約束を果たしたことで自尊心も上げることが出来ます。なにより、丁寧な暮らしをしている気がしてテンションが上がります（笑）

空想して楽しむ癖があるので、その時間を有効に使っていくことが出来たら、もっと自分が好きになれるんじゃないかな～と、ワクワクさせられる本でした！

著者紹介（大平　信孝）おおひら　のぶたか

株式会社アンカリング・イノベーション 代表取締役。メンタルコーチ。目標実現の専門家。中央大学卒。長野県出身。

脳科学とアドラー心理を組み合わせた、独自の目標実現法『行動イノベーション』を開発。そん卓越したアプローチによってこれまで15000人以上の課題を解決してきた。

現在は法人向けにチームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。

おもな著書に、『指示待ち部下らが自ら考え動き出す！』（かんき出版 ）、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』（大和書房）などがある。