本の紹介

【本の紹介】さとりをひらいた犬(刀根 健)

あなたは本当の自分を知っていますか?                       毎日の習慣的な生活をただ生きているだけではないですか?

ほんとうの自分とは何なのか?ほんとうの自由とは何なのか?猟犬のジョンがほんとうの自分を見つけるための冒険物語です。

ジョンの冒険を通して、エゴや恐れの正体を知り、ほんとうの愛やゆるし、自由の意味を知ることが出来る、生きることへの本質に迫った素晴らしい本です。

ほんとうの自分を知りたい人、スピリチュアルに造詣をを深めたい人もそうですが    自己否定してしまう人、自分にダメ出しをしたり自分を許せない人、毎日の生活が単調でつまらないと感じてしまっている人は、ジョンと一緒に自分を見つける旅に出かけると、もっと自分を知ることが出来、自分を大切にしようと思う事が出来るでしょう!

うさぎ
うさぎ
魂が揺さぶられるってこの事だよね!

黒ヒョウ
黒ヒョウ
泣きすぎて目がパンパンに腫れたよ~

本の要約

『俺たちは誰かに【飼われる】ために生まれてきたんじゃない。俺たちの本質は自由だ。』

猟犬のジョンは群れのリーダーでご主人様からも可愛がられていて、食事も寝床も用意されており何不自由ない生活を送っていた。

だがある日、オオカミのダルシャと出会い「ほんとうの自分」を探す旅に出かけることを決意する。

向かう先は『ハイランド』。そこにに辿り着けるのは、ほんとうの自分、ほんとうの自由に目覚めた者のみである。

ハイランドまでの道のりで、ジョンは多くの仲間と出会い、共に学びを進めていきます。

 

「三位一体」我々の本質は何なのか?

本質は「自由である」と言われても、今の不自由ない生活を離れるのは難しいと思います。でも主人公のジョンは、本当の自分を探すために旅に出ます。「聞いて知っている」と「知っているを経験する」のは、全く違う事です。この旅を通してジョンは多くの事を深く学ぶことになります。

 

ベレン山での『赤い魔獣』との対峙。恐怖の本当の姿は何か?

『赤い魔獣』を恐怖と感じていたジョンは、旅の途中で何日も同じ場所に滞在することになります。しかし、「ほんとうの自分」を知りたいジョンは勇気を出して『赤い魔獣』と対峙することになりますが。。。ジョンの感じていた恐怖とは何だったのか?

 

猟犬仲間のガジョとの出会いで学ぶ、本当の強さとは?苦しみの正体は何なのか?

猟犬仲間のガジョは(飼い主が違う)ジョンよりも一足先に、自分の仲間たちと一緒に『ハイランド』を目指していました。が、旅の途中で出会ったガジョはジョンの知っている彼ではありませんでした。必要以上の自己否定と、現実に向き合うことへの抵抗がガジョを苦しめていました。

 

女神シャーレーンとの出会いで知る、本当の愛、ゆるしとは?

『治癒能力』を持ったシャーレーンは、その能力ゆえ人間に追われていました。シャーレーンはジョンが猟犬時代に仕留めた「白帝」という白馬の妹でした。しかしシャーレーンはそのことに対して、ジョンを愛で包みジョンの心の傷に癒しを与えました。

シャーレーンを狙った、人間に仕える猟犬たちに対して、彼女のとった行動とは。。。

 

レドルクとの毎日の瞑想でジョンが受け取る気付きとは?

『ハイランド』への行き方を教えてくれるというレドルクの元へジョンは向かいます。そこで知らされる衝撃の事実と、毎日の瞑想。ジョンが受け取った気づきがハイランドへ辿り着く方法でした。

 

冒険の一つ一つが心に染みわたり

言葉の一つ一つに考えさせられる素晴らしい本です。

感銘を受けた言葉

恨みもない動物たちを殺し人間さまに届け、ご褒美のエサをもらう。お前さんはたったそれっぽっちの存在なのかい?

ありがとうジョン。これまで苦しめてごめんなさい。辛い思いをさせた事を許してください。あなたを本当に愛しています。

↑ホ・オポノポノの『愛しています、ごめんなさい、許してください、ありがとう』の意味がこの章を通して理解できました。

エゴの声は己を駆り立てる。不安や恐れ、怒りや執着、優越感や劣等感にしがみつく。しかし魂は違う。魂の本質は自由なのだ。

抵抗せず、判断せず、執着せず。ただひたすらありのまま、自分の心を観照し続ける。

ほんとうの自由とは、外側の何かから自由になる事ではありませんでした。体やエゴの声と言った『自分』からの自由。これがほんとうの自由です。

もっと沢山あるのですが、ネタバレになってしまいますのでこの辺で。。。

感想

今まで読んだスピリチュアルな本で、一番わかりやすく核心をついた本だと思いました。スピリチュアルに関して殆どのことが網羅されていると感じました。

著者の刀根健氏は、全身ガン(ステージ4)から神秘的な体験を経てガンをほとんど消失させた経験の持ち主で、そこから得た学びを本書に反映させているので、説得力もかなりあると思います。

不安や恐れ、エゴや執着、癒しと愛など、全てにおいて触れていて、犬が主人公の物語ですが、私たち人間に置き換えて読み取れる部分がたくさんあります。ジョンの心を動かしたダルシャの言葉にこのようなものがあります。

「残念ながらお前さんは、それ以外の生き方を知らない。だからお前さんは自分の頭では何も考えられず、ごくごく小さな世界の中で習慣的・機械的・反応的・にただ生活しているだけだ。」

世界中の人間がこのような生活を送っているのだと思いますガジョのように自分に対して劣等感を抱いていて、自分のこころに正直に動くことが出来ない人も多いと思います。

この本を読むと、自分の心の向いている方向が分かり、もの事をどう考えたら良いのか?自分にどう向き合えばいいのか?が理解できるようになるでしょう。本書の帯にも書いてありましたが、全ての人に読んで欲しい、あなたの人生を変える物語です。何度も読み返したくなる素晴らしい本だと思います。

アルパカ
アルパカ
涙腺のゆるい方、感動屋さんは号泣注意!(笑)主観です

著者紹介(刀根 健・とね たけし)

1966年、千葉県出身。産業カウンセラー、TAマスターコンサルタント。東京電機大学理工学部卒後、商社マンとして就職。その後、教育系企業にて心理カウンセリングの資格取得コースの開発などを担当。企業や病院・官公庁でコミュニケーションやリーダーシップ開発の研修講師として活躍する。しかし、2016年9月1日に肺がんステージ4と診断される。2017年6月13日に脳転移治療のため1カ月入院。精密検査で脳の他に両目(眼内腫瘍)、左右の肺、肺から首のリンパ、肝臓、左右の腎臓、脾臓、全身の骨転移が新たに見つかる。医者に「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。その絶望的な状況で不思議な神秘体験をする。その神秘体験後、奇跡的に回復。2017年7月末の診察でがんはほとんど消失する。現在はその体験を通しての気づきをもとに講演、セミナー、執筆などで活躍中。